赤ニキビ(炎症にきび)の原因と治し方とは?

難治性ニキビ 赤ニキビとは、強い炎症を起こして赤くなったニキビをいいます。赤く腫れて皮膚が盛り上がり、触れるとやや痛みを感じることもあります。赤いにきびは炎症が進行しているため治りにくく、炎症が治まっても色素沈着、赤みなどが残りやすい傾向があります。また、場合によってはニキビ跡がクレーター状の凹みになることがあります。

ニキビは医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」、または単に痤瘡(ざそう)とよばれますが、赤にきびの場合は「赤色丘疹(せきしょくきゅうしん)」とよばれたりします。

赤ニキビの原因と特徴

赤にきびができる原因とは?

赤ニキビ・炎症にきび ニキビは毛穴がふさがってアクネ菌が増殖することで引き起こされます。アクネ菌が増殖すると免疫が反応して白血球が活性化することで赤く腫れるようになります。

ニキビの原因となるアクネ菌は嫌気性という空気(酸素)を嫌う性質があり、皮脂をエサにしながら酸素が存在しない環境で増殖します。ニキビの芯が大きくなった状態で毛穴が完全に塞がれると、アクネ菌が一気に増殖して強く炎症を起こすようになります。これが赤にきびです。

赤いにきびは皮膚の深い部分で炎症を引き起こす

大人ニキビ 赤ニキビは角質肥厚を起こし、比較的に毛穴の深いところで炎症を起こした状態です。白ニキビの場合は皮膚の浅い部分の炎症で、ニキビの芯が表面に現れているため比較的早期に治りますが、赤にきびの場合は角質が厚くなって毛穴の深い部分で炎症を起こすため、ニキビの芯の排出が難しく、炎症が悪化したり長引いたりするようになります。

ニキビが炎症しやすいのは体質が関係する?

にきび治療 ニキビ・吹き出物が赤く炎症を起こすのは免疫反応によるものですが、免疫が過剰に反応してしまう人はニキビが悪化しやすい傾向があります。免疫が過剰に反応することで炎症が悪化して長引いたり、アレルギーの場合ではかゆみを感じることがあります。また、免疫が低下していることでも炎症が長引いたりすることがあります。

赤ニキビはニキビ跡を引き起こす?

ニキビ跡のクレーター凹み ニキビが炎症を起こすほど、皮膚がダメージを受けて赤みや色素沈着を引き起こすようになります。皮膚の赤みは毛細血管が損傷することで引き起こされ、炎症後色素沈着は肌ダメージによってメラニン色素が過剰に生成されることで引き起こされます。

また、ニキビが強い炎症を起こしたり化膿したりすると、ニキビ跡がクレーター状にへこんでしまうことがあります。これは、アクネ菌(ニキビの原因菌)を攻撃するために好中球(白血球の一つ)が放出する活性酸素によって真皮層のコラーゲンなどの組織が萎縮して瘢痕化し、その部分だけ皮膚がへこんだように見えてしまうことが要因です。

ニキビ痕がクレーターになりやすい人は、もともと肌質が硬くゴワゴワしている人や、アレルギー体質の人に引き起こされやすい傾向があります。

赤い炎症ニキビ対策 [赤ニキビの治し方]

赤ニキビには刺激を与えないようにする

ニキビ・吹き出物の写真 ニキビは物理的な刺激を与えるほど免疫が反応して悪化するようになります。洗顔の時にも、できるだけニキビを刺激しないように洗い、必要以上に扱わないようにしましょう。また、髪の毛がニキビに当たることでも悪化しますので、ヘアスタイルを工夫しましょう。

また、ニキビを早く治したいとしてマッサージなどを行うことも控えましょう。マッサージによる刺激や、血流を促す行為はかえってニキビを悪化させる要因です。マッサージはニキビが完全に治って1~2ヶ月後くらいからにしましょう。

保湿して皮膚を柔軟にする

ニキビケア 赤ニキビは角質肥厚が起こって皮膚が硬くなり、皮膚の深い部分で炎症が起こっている状態です。そのため、化粧水や美容液などで保湿をして皮膚を柔らかくすることで、ニキビの芯の排出が促されることがあります。また、保湿はターンオーバーを促すためニキビ跡を予防にもなります。

化粧水は、角質を柔軟にする作用があるフルーツ酸(グリコール酸、乳酸など)やサリチル酸などが配合された化粧品が理想的です。サリチル酸は角質柔軟作用のほかに殺菌作用もあります。

化粧水などを冷蔵庫などで冷やし、それをコットンに含ませてニキビを冷やすことで炎症が落ち着くようになります。例えば、ヤケドした後は皮膚を素早く冷やすと良いといわれるように、肌の炎症を抑制するには肌を冷やして腫れを抑えるスキンケアが理想的です。

市販の塗り薬を使用する

オロナイン 市販されているニキビ治療薬によって炎症を抑えることができます。治療薬には、「オロナイン」「アクネス」「ピンプリット」などが有名です。それらは、殺菌成分や抗炎症成分が含まれ、ニキビの悪化やニキビ跡を予防します。その中でもオロナインはニキビ治療において古くから親しまれている市販薬です。

紫外線を浴びないようにする

紫外線のニキビ・吹き出物 皮膚が強い炎症を起こしている時に日焼けすると色素沈着(シミ)が悪化して改善しにくくなります。皮膚が炎症を起こしているときは表皮の最も下層に存在する基底膜が乱れていて、基底層で作られたメラニンが真皮層に入り込みやすい状態になり、真皮にメラニンが落ち込むと排出されにくくなります。皮膚が炎症を起こしているときはできるだけ紫外線を浴びないようにしましょう。

皮膚科で治療薬を処方してもらう

カウンセリング写真 あまりにもニキビの炎症が大きくなった場合は皮膚科を受診しましょう。「たかがニキビ」と思って治療が遅れると、ひどい痕が残ったりすることがありますので、早めの受診が理想です。外用薬ではディフェリンゲル(アダパレン)、抗生物質のダラシンTゲル、抗菌薬のアクアチムクリームなどが処方されることが多いです。

また、赤ニキビが多発した場合は抗生物質の内服が有効なケースもあります。抗生物質には耐性菌を生むリスクがあるため使用は避けられる傾向がありますが、化膿したニキビが多発した場合は積極的に処方されます。他にも、女性の場合はホルモンバランスを整える目的で低用量ピルの服用なども選択肢の一つです。

一部の皮膚科ではニキビ治療として「ケミカルピーリング」という古い角質を取り除いて毛穴つまりを予防する治療を行っていることろがあります。ケミカルピーリングは古い角質を剥がしてニキビの芯の排出を促します。