【画像】背中ニキビの原因と治し方「背中」の吹き出物予防と対策

背中にきび 顔以外でニキビ・吹き出物ができやすい部分の一つが背中です。背中ニキビは、特に若い時期に発生しやすく、なかなか治りにくいことから男女性別に関わらず背中にきび、ニキビ跡の赤み・色素沈着に悩む人は少なくありません。

今回は、背中ニキビの主な原因や、治し方などを解説していきます。

背中にきびの原因と特徴

背中は皮脂の分泌が多い

背中にきび 背中ニキビの原因は主に皮脂量が多いことが関係しています。背中は顔や頭皮ほどではありませんが、身体の中でも皮脂腺が発達している部分で、比較的に皮脂量が多い部分です。

皮脂は、男性ホルモンなどの性ホルモンの影響によって分泌が活発になりますが、皮脂腺が発達している部分は男性ホルモンの影響を受けて皮脂量が増加しやすく、ニキビ・吹き出物などの肌トラブルが起きやすくなります。

男性ホルモン(主にテストステロン)は、皮脂腺に作用して皮脂分泌を促す作用や、角化異常(角質を厚くしたり硬くしたりする現象)を引き起こす作用があります。思春期にニキビが増加するのも男性ホルモンの分泌が増えることが関係しています。

過剰な皮脂量と背中ニキビ発生の仕組み

背中ニキビ発生メカニズム画像 1背中に皮脂が増加するとアクネ菌(ニキビの原因菌)も増加し、活発に皮脂を分解して遊離脂肪酸を作り出す。
2遊離脂肪酸は肌を弱酸性に導く働きがある一方で、増えすぎると刺激性が増大して皮膚ターンオーバーを乱すようになる。
3遊離脂肪酸による刺激で角質が剥がれやすくなり、毛穴内部に角質汚れ(角栓)がたまりやすくなる。(ニキビの芯)。
4遊離脂肪酸による刺激によって角質形成が進行し、皮膚が厚くなって毛穴が塞がりやすくなる。
5塞がった毛穴内部で空気(酸素)がない環境を好むアクネ菌が増加して本格的に免疫反応を起こして背中ニキビが発生する。

背中ニキビはストレスが影響している?

皮脂汗 背中にきびは、ストレスやイライラを感じやすい人ができやすい傾向があるようです。実際にストレスを感じやすい人は皮脂が過酸化脂質に傾きやすいことがわかっています。

過酸化脂質は黒ニキビの原因となったり、皮膚に刺激を与えて角質異常をまねく要因になります。また、ストレスやイライラは男性ホルモンの分泌を高めるため、皮脂の増加や角化異常をまねいてお肌にも悪影響を与えます。

背中ニキビはマラセチア真菌が原因?

背中のマラセチア毛包炎 背中ニキビはマラセチア真菌が影響して発生することがあります。ニキビと区別してマラセチア毛包炎といったりします。マラセチア真菌は皮膚常在菌の一つで、カビ(真菌)の仲間です。カビなので皮脂や湿気が多い環境を好み、皮脂や汗が多くて蒸れやすい胸元や背中、腕などに発生しやすい傾向があります。

一般的なニキビの原因菌であるアクネ菌と同じように、マラセチア真菌が増加すると皮脂を分解して遊離脂肪酸を作り出します。その遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えることで毛穴を塞がりやすくし、ニキビのような炎症を起こしてしまうとされます。見た目はニキビのような赤くブツブツとした炎症が起きます。軽度のかゆみがある場合もあります。

マラセチア毛包炎の治療法は抗真菌剤が有効です。皮膚科ではケトコナゾール(製品名:ニゾラールローション)やラノコナゾール(製品名:アスタット)などのイミダゾール系の塗り薬がよく処方されます。治りにくい場合は、イトラコナゾール(製品名:イトリゾール)という内服薬が使用されます。

背中はターンオーバーが活発で古い角質(垢)が溜まりやすい

背中にきび 背中は身体の中でもターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が活発で古い角質(垢)が溜まりやすい部分といえます。(例えば、垢すりマッサージを行うと背中からは特にたくさんの垢が出てきます)。

背中は顔などよりも洗う回数が少ないことや、自分で洗いにくい部分であるため、古い角質や皮脂汚れが溜まって背中ニキビ・ブツブツが発生しやすいのかもしれません。顔ニキビはほとんどできないのに背中ニキビだけ多発している人は少なくありませんが、単に洗浄不足が原因でニキビが治りにくくなっている可能性がります。

背中ニキビ・ブツブツは毛孔性苔癬が原因?

背中の毛孔性苔癬の画像 背中ニキビやブツブツが現れた場合、毛孔性苔癬という症状である可能性があります。毛孔性苔癬とは、毛穴内部に角質が充満してブツブツ・ザラザラしたような状態になる角化異常症です。背中や二の腕、お尻に発生しやすい傾向があります。

ほとんどの場合は、毛穴に角質が溜まってザラザラするだけですが、まれにニキビのように炎症を起こしたりすることがあります。毛孔性苔癬は思春期から症状が強く現れ、30代以降に落ち着いてくることがほとんどです。毛孔性苔癬は多くの人で見られる症状であるため、皮膚病ではないという見解もあります。

毛孔性苔癬を治すには、尿素(ウレパールクリームなど)、ケミカルピーリング、レーザー治療、ダーマローラーなどがあります。角質を落としたいとしてゴシゴシ洗いなどをしてはいけません。

背中ニキビの治し方・背中の吹き出物予防と対策

背中は通気が良い服装で吸湿性の良い下着を

インナー 背中は皮脂が多くて、さらに汗をかきやすい場所です。それによって細菌やカビが増加して背中ニキビが悪化してしまう可能性があります。肌は通常は弱酸性に保たれていますが、たくさん汗をかくと皮膚がアルカリ性に傾いて雑菌が増殖するようになり、肌がデリケートな時期では、それによって背中ニキビ・吹き出物が悪化してしまう可能性があります。

背中ニキビ予防のために密着した服装よりも通気が良い服装を心がけ、できるだけ吸湿性の良い素材(綿やシルクなど)の下着を身につけるようにするのが理想です。大量に汗をかいたらシャワーを浴びたり、こまめにふき取ったりするのも一つの方法です。

背中ニキビを治すには清潔が基本

ボディウォッシュ 背中ニキビを予防・改善するには、顔ニキビケアと同じようにしっかり洗って皮脂汚れを取り除くスキンケアが基本です。ニキビの原因は様々な原因によって発生するものですが、背中ニキビは単に洗浄不足であることが多いようなので、石鹸やボディソープなどをたくさん泡立ててキメ細かい泡を作り、時間をかけて丁寧に洗うようにしましょう。自分で洗いにくい部分であるため、洗い残しがないように他の部分よりも時間をかけて洗いましょう。

背中にきびにナイロンタオルでのゴシゴシ洗いは厳禁!

背中の古い角質を落としたいとしてナイロンタオルで皮膚をこするように洗っていると、皮膚に負担がかかってかえって毛穴を詰まらせてしまうことがあります。皮膚はダメージを受けると防御反応によって角質を過剰に作り出そうとしますので、かえって毛穴がふさがりやすくなる可能性があります。また、皮膚をこすっていると摩擦黒皮症(ナイロンタオル色素沈着症)といわれる色素沈着をまねくこともあります。

背中ニキビにはピーリング化粧品による角質ケアが効果的

ニキビ ピーリング剤 背中にきびを治すには、ピーリング化粧品による角質ケアが非常に有効です。ピーリングとは、角質柔軟作用がある成分を使用して古い角質を除去し、毛穴のつまりやニキビを予防する美容法です。背中は角質がたまりやすく、顔と違って角質が厚いため、ピーリングによる肌トラブルが起きにくい利点があります。積極的なピーリングによって背中にきびの予防と改善が期待できます。

ピーリング成分としては、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸などのフルーツ酸(AHA)や、サリチル酸((BHA)などが角質ケア成分として使用されます。ピーリング化粧品には、洗顔料、固形石鹸、ふき取り化粧水などがありますが、いずれにしても肌に刺激を与えないように優しく角質ケアをしましょう。

背中にきびは市販にきび治療薬で十分な効果がある

ピンプリットの画像 背中ニキビは市販ニキビ治療薬による効果が期待できます。塞がった毛穴ではアクネ菌(にきび原因菌)が増加するため、殺菌成分や角質柔軟成分を含んだ市販にきび治療薬が有効です。市販ニキビ治療薬には、ピンプリット、ビフナイト、クレアラシル、オロナインなどが有名です。特に就寝前には必ず塗って寝るようにしましょう。

ただし、マラセチア真菌によって背中ニキビが引き起こされる場合は市販ニキビ治療薬では効果を得られにくいケースがあります。

背中にきびは潰して良い?

ニキビを潰す画像・芯出し にきびは潰さずに治すのが一般的ですが、白にきびの場合は潰して芯を出してあげることで早くよりキレイに治る可能性があります。ただし、背中は自分で見えない部分であるため、背中にきびを潰す場合は他の人にやってもらいましょう。(皮膚科では背中にきびの芯出し治療を行っているところもあります)。

背中ニキビを潰す場合は、先端を潰してコメドプッシャーという器具で芯を出すのが一般的です。ただし、ニキビの芯が出てきそうにない赤ニキビの場合は絶対に潰さずに、塗り薬を使って治していくのが基本です。