皮膚病やアトピー性皮膚炎、にきびなどが出来る原因は体質的な要素もあり、一般的な治療でも治りにくい病気がたくさんあります。抗生物質などでもある程度はコントロールは出来ますが、耐性が出来るなどの副作用があります。そこで、漢方療法を用いることによって治療の幅を広げることができます。
漢方が考えるニキビとは、油っこい食べ物や刺激物などで発生した「熱」が過剰になる原因や、ストレスなどによって血のめぐりが悪くなり、発散するはずの「熱」が溜まってニキビなどの疾患をまねくと考えます。そのため、熱をとる作用や血行を良くする作用の漢方が有効と考えます。
漢方は薬の種類が何百種類もあり、適切なものを選ぶのは難しいですが、適切な漢方を選択すれば抗生物質よりも効く場合があります。もちろん自然の薬なので思ったほどの効果が表れない場合も多いです。
漢方は自然食品ですので大きな副作用はありませんが、体質により気分が悪くなったり、頭痛がするなどの副作用はあります。また、製薬品よりも強い作用が出る場合もあります。
ニキビ改善に使われる漢方薬
■当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
当帰という生薬は女性ホルモン様作用があるので、ニキビに効果的です。また、シミ予防にも有効な漢方薬とされています。さらに当帰は入浴剤としても使え、肌荒れにも効果的です。
■加味逍遥散(かみしょうようさん)
加味逍遥散は、一般に冷え症、虚弱体質、疲労体質、月経異常、精神安定、便秘などに効果的です。
■清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
清上防風湯は、顔の熱や炎症をとり、また皮膚病の病因を発散させる働きがあります。そのような作用から、顔の皮膚病、とくにニキビの治療に適します。体力のある人で、赤ら顔の人に向く処方です。 漢方では、熱が発散出来ずに溜まってニキビが出来ると考えるので、体内の熱を発散させる漢方として用いられます。
■十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
十味敗毒湯は、にきびの炎症、皮膚の化膿、急性湿疹、などの症状の改善が期待できる漢方薬です。特に、にきびが化膿して、跡になってしまいやすい人に効果的です。
■荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
体の熱を発散し、にきびの炎症を抑える効果のある漢方薬です。また、解毒作用により様々な皮膚の症状を改善する効果もあります。
■ヨクイニン
ヨクイニンは中国南部から東南アジアを原産地とするイネ科の植物のハトムギの殻を取り去った中身の白い部分をヨクイニンと言います。ヨクイニンは、肌の水分量を高め、新陳代謝を活発にし、肌をなめらかにする働きがあるので、ニキビ肌荒れに聞くサプリメントではよく用いられます。また、昔からイボとりの特効薬として用いられてきました。