ニキビ・肌荒れの原因 紫外線

紫外線とは、主に太陽から発せられる電磁波エネルギーで、年間を通して地上に降り注ぎ、日照時間の長い時期である夏至に多くなります。(6月〜7月上旬の梅雨期は、実際には紫外線量が一番多くなりますが、曇りの日が多いため降り注ぐ紫外線量が少なくなります)

その紫外線は、肌に悪影響を与えて、ニキビや肌荒れだけでなく、シミ、シワなどの肌老化を早める原因と言われます。

紫外線の種類
紫外線にはUV-AとUV-BとUV-Cがあります。

紫外線 特徴
UV−A 一年中強く降り注ぎ、曇りでも8〜9割に届き、ガラス窓やカーテンを通り抜けたり、物に反射したりして室内にいても浴びている事が多いです。UV-Aは波長が長いので真皮にまで届き、肌の弾力や潤いを保つコラーゲンなどを破壊し、シワやたるみなどの症状を引き起こします。
UV−B 肌を赤く焼いたり、ヤケドのように火ぶくれや皮むけを起こす、エネルギーが大きい紫外線です。DNAを傷つけてシミの原因になります。また、窓ガラスに吸収されやすいので窓ガラスを通り抜けて室内には届きません。
UV−C 皮膚ガンの原因になる紫外線です。大気中のオゾンに吸収されるので、基本的に地表にまで届きませんが、オゾンホールがある場所では地表に届きます。

紫外線が原因で発生する活性酸素
油は、紫外線、熱、空気(酸素)によって酸化が始まり、最終的に黒く固形状になりますが、これと同じ事が肌表面の皮脂でも起こり、紫外線が直接皮脂を酸化させる原因になります。さらには、その酸化された皮脂(過酸化脂質)が皮膚に強い刺激を与えると毛穴周辺の角質を厚くなり、皮脂の出口を狭くして毛穴つまりをまねきます。

紫外線が原因で起こるスクワレン過酸化物質
皮脂の中にはスクワレンという肌を滑らかにする働きがある成分が含まれているのですが、そのスクワレンは非常に酸化に弱く、紫外線やストレスが原因で発生する活性酸素によってスクワレン過酸化物質に変化して、肌細胞に直接ダメージを与えます。

紫外線とアクネ菌が原因で発生する活性酸素
紫外線は、どんな人にも常在菌として毛穴に存在するアクネ菌と共に、肌にとって悪い作用を起こします。アクネ菌は毛穴の中でポルフィリンという物質を産生していますが、このポルフィリンは紫外線に当たると活性酸素を発生させ、皮脂を酸化、炎症、角質肥厚を起こすなど、ニキビへと発展するような肌トラブルをまねきます。

紫外線が原因の色素沈着(メラニン色素の過剰生成)
紫外線はメラニン色素を大量に生成し、ニキビ跡の色素沈着をより治りにくくします。夏に出来たニキビが治りにくい人は、紫外線が原因が多いようです。屋外に出る時は紫外線対策をしましょう。

紫外線対策と予防法

サンスクリーンで紫外線ブロック
地表に届く紫外線は、UV-AとUV-Bの2つです。そのUV-AとUV-Bの二種類の紫外線をブロックしてくれる紫外線阻止剤(日焼け止め)を選ぶ際には「SPF」と「PA」の表示を参考にして下さい。

種類 特徴
SPF UV-Bをブロックする効果の指数で、値が高いほど効果が高くなります。日常生活では10〜15、屋外活動では15〜30、海水浴などでは50程度といったように使い分けます。
PA PAはUV-Aをブロックする効果の目安で3段階あり、+が高いほど効果が高くなります。

※日本化粧品工業連絡会で定められた上限がSPF50と決められていて、一般にSPF値が高いほど肌に負担がかかります。

SPF値が高い化粧品の中には紫外線吸収剤という成分が入っている事が多く、紫外線を吸収した紫外線吸収剤は肌の上で化学変化を起こして強い刺激やアレルギーを起こしたりする可能性があります。そのため、「紫外線吸収剤フリー」や「ケミカルフリー」「ノンケミカル」などの表示がある化粧品を選ぶことをおすすめします。

色素沈着を緩和するビタミンCを摂ろう
ビタミンCは、メラニン色素を生成するチロシナーゼ酵素の活性を阻害する働きがあるので、紫外線によるメラニン色素の生成を抑えてくれます。また、コラーゲンの生成、抗酸化作用などの肌に良い効果があり、にきび・肌荒れ・にきび跡の改善に有効です。

紫外線ダメージを軽くしてくれるビタミンAを摂取しよう
ビタミンAには日焼け止め乳液に入ってる紫外線吸収剤のような天然の日焼け止め効果があり、皮膚に十分なビタミンAがあれば、紫外線ダメージを抑えてくれます。ビタミンAはレバーなどに多く含まれていますが、体内でビタミンAに変換されるベータカロチンを摂取すれば抗酸化作用としての効果もあります。ベータカロチンは、人参やトマト、カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれています。