ニキビの原因となるものにアクネ菌というものがあります。このアクネ菌は、どんな人にでも毛穴の中に生息していている常在菌です。そのアクネ菌には以下のような性質があります。
■アクネ菌の性質
・肌を弱酸性に保って皮膚を保護する働き
・嫌気性であり空気に触れないと皮脂を栄養にして増殖する
アクネ菌は、肌の常在菌として皮膚を弱酸性に保つ働きがありますが、一方で皮脂を栄養に増殖する性質をもっています。そしてニキビを炎症させて悪化させる原因にもなります。
■アクネ菌による角質肥厚
毛穴内に皮脂や化粧品の油分が溜まると、アクネ菌は栄養源である皮脂を分解して増殖をはじめます。その皮脂を分解する際に生み出す細菌性リパーゼという酵素が、皮脂を遊離脂肪酸へ変化させます。その遊離脂肪酸が毛穴を刺激して角質を厚くし、にきび、毛穴つまりを誘発します。
■防御反応による活性酸素
人の体は、細菌が増殖すると好中球(白血球の一種)が働き、菌の繁殖を抑制しようとします。皮膚に存在するアクネ菌でも同じことが起こり、皮脂を栄養に増殖したアクネ菌を好中球が抑えようとする際に活性酸素が発生し、皮脂の酸化、角質肥厚、ニキビの炎症、メラニン色素による毛穴の黒ずみなどを引き起こすと考えられています。
■ポルフィリンによる活性酸素
アクネ菌はポルフィリンという物質を生成しますが、そのポルフィリンは、光に反応して活性酸素を発生させる性質があります。その光の代表が紫外線で、ポルフィリンが紫外線を浴びると、活性酸素を発生させ、皮脂酸化、角質肥厚、にきびの炎症などを引き起こします。アクネ菌が増殖すればするほど、ポルフィリンの悪影響が強くなります。
対策と予防法
■アクネ菌が好む皮脂をこまめに取り除く
脂浮きが気になったらこまめに洗顔することが基本です。外出先などで洗顔できない時は、油とり紙などを使ってこまめに化粧直しをして毛穴が詰まらないように心がけましょう。
■活性酸素を抑える抗酸化化粧水(リン酸型ビタミンC誘導体化粧水)
ニキビ治療、ニキビ予防にはリン酸型ビタミンC誘導体化粧水(ローション)というものが効果的です。これは、アクネ菌や紫外線によって発生する活性酸素が皮脂酸化や皮膚炎症を起こすことから、その活性酸素を除去できる抗酸化化粧水を使うというもので、にきび治療に医師はビタミンC誘導体ローションを処方するところも多いほど一般的な治療法です。